──────2時間後。



時刻が17時を回るころ。



カーッ!カーッ!カーッ!



聞き心地の悪いカラスの鳴き声で目が覚めた。



先輩と密着していて、
ドキドキし過ぎて、私まで眠ってたらしい。



ふと、顔を上げると先輩はまだ寝ている。



..................どれだけ寝るのが好きなんだ。



でも、それは凄く先輩らしくって私は好きっ。



「.........先輩っ、先輩っ、起きて下さいっ」



私は先輩のほっぺたを、
ツンツンと触りながら先輩に声をかける。



だけど、先輩は起きる様子はない。



帰らないと、
学校に閉じ込められてしまうのでは?



と、思うからもう一度.....................



「先輩っ、起きて下さいっ!」



声をかけてみるも反応はなし。