命令教室

合宿最終日の日記にしていきなり雰囲気が変化している。
私は自分の心臓が早鐘を打ち始めるのを感じていた。

このまま日記を読み勧めていいのかどうかわからない。
これ以上読むと、この少年のプライバシーを侵害してしまうことになるんじゃないかと、不安になる。
だけど、読み進めないとここでなにがあったのかもわからないままだ。


「大丈夫?」

私は呼吸することも忘れてしまっていることで、修が心配そうに顔を覗き込んできた。


「無理そうなら、ここから先は俺1人で読むけど」


修の優しさについ甘えてしまいそうになる。
だけど私は左右に首を振った。


「大丈夫。私も一緒に見る」


自分だけ逃げるわけにはいかない。
初日にこの部屋に入ってしまったのは修ではなく、私なんだから。


「そっか。無理はしなくていいから」


私は頷き、そしてまた少年の日記に視線を落としたのだた。