死闘、果てず/その1
祥子
ついに南玉の連中が現れた
おお、10人以上か…
矢吹と湯本もいるぞ!
もっとも、体を引きずりながらで満身創痍ってのが一目瞭然だが…
何だか、この気持ち…
私は、あの二人がここに駆け付けたことが、やけに嬉しかったんだ
...
久美が戻って来た
「…よし、剣崎さんにはそう伝える。あの二人を制止するタイミングで、おそらくは全員速やかに撤収だ。ウチらは事前の申し合わせ通りでな。…あちらさんは南玉も合流してきたし、こっちに合わせてもらうように調整頼むわ…」
「了解。真樹子さんに伝えますよ!」
久美は再び真樹子さんのところへ駆けて行った
やはり、墨東会の人も危険な段階だと認識していたわ
南玉のメンバーに、墨東会がクッションになって状況を伝えれば、連中も理解するだろう
それと、土手上で観戦していた相和会の剣崎さんたちとて、麻衣と横田の戦いがこれ以上は危険だと見ているのは、ここからでも明らかだ
その剣崎さんに遣わした静美が戻って来たぞ!
...
「…祥子さん!今、能勢さんが道路まで出て行って、相和会の待機組に様子を確認しているそうですが、通行人が警察に通報してる可能性があるみたいで…。いずれにしても、もう止めないとヤバいだろうってことです!二人は剣崎さんが車でこの場から連れ出すと言ってます。止めに入るタイミングも任せて欲しいと…。どうしますか?」
「ああ、それで頼もう。彼らが制止に入ったら、みんなには警察が来るっぞてことで急がせよう。麻衣たちも決着なしで止められたら、そのくらいの理由づけがないと収まらないだろうしな」
「じゃあ、そういうことで返答しておきます」
「うん!…それとドッグスのメンバーには、あらかじめカラクリを話しておいてくれ」
「はい…」
静美はそう返事をした後、再び川の中に入って殴り合いを続けている麻衣と横田に視線を向けていた
コイツ…
眉間にしわを寄せながら、何とも複雑な表情をしてやがる
静美あたりには、麻衣のイカレた生き様を垣間見る思いなのかもな…
祥子
ついに南玉の連中が現れた
おお、10人以上か…
矢吹と湯本もいるぞ!
もっとも、体を引きずりながらで満身創痍ってのが一目瞭然だが…
何だか、この気持ち…
私は、あの二人がここに駆け付けたことが、やけに嬉しかったんだ
...
久美が戻って来た
「…よし、剣崎さんにはそう伝える。あの二人を制止するタイミングで、おそらくは全員速やかに撤収だ。ウチらは事前の申し合わせ通りでな。…あちらさんは南玉も合流してきたし、こっちに合わせてもらうように調整頼むわ…」
「了解。真樹子さんに伝えますよ!」
久美は再び真樹子さんのところへ駆けて行った
やはり、墨東会の人も危険な段階だと認識していたわ
南玉のメンバーに、墨東会がクッションになって状況を伝えれば、連中も理解するだろう
それと、土手上で観戦していた相和会の剣崎さんたちとて、麻衣と横田の戦いがこれ以上は危険だと見ているのは、ここからでも明らかだ
その剣崎さんに遣わした静美が戻って来たぞ!
...
「…祥子さん!今、能勢さんが道路まで出て行って、相和会の待機組に様子を確認しているそうですが、通行人が警察に通報してる可能性があるみたいで…。いずれにしても、もう止めないとヤバいだろうってことです!二人は剣崎さんが車でこの場から連れ出すと言ってます。止めに入るタイミングも任せて欲しいと…。どうしますか?」
「ああ、それで頼もう。彼らが制止に入ったら、みんなには警察が来るっぞてことで急がせよう。麻衣たちも決着なしで止められたら、そのくらいの理由づけがないと収まらないだろうしな」
「じゃあ、そういうことで返答しておきます」
「うん!…それとドッグスのメンバーには、あらかじめカラクリを話しておいてくれ」
「はい…」
静美はそう返事をした後、再び川の中に入って殴り合いを続けている麻衣と横田に視線を向けていた
コイツ…
眉間にしわを寄せながら、何とも複雑な表情をしてやがる
静美あたりには、麻衣のイカレた生き様を垣間見る思いなのかもな…



