ある日突然。
貴方は姿を消した。
貴方が消えたって言うのに。
みんなは平然としていて。
私だけが。
はっきりと動揺していて。
どうして平然といられるのか、よくわからなくて。
もちろん、掃除の時も。
貴方を見ることはなくて。
安心が出来なくて。
手が小刻に震えて。
どうしようもなくて。
どうして姿が消えたのなんて聞けなくて。
聞いたとしても、理由がわからなくて。
貴方と親しくなれたら、どんなにいいだろうって。
何度も思った。
貴方を想う度に。
私の胸は締め付けられていく。
貴方を想う度に。
私の胸は痛くなっていく。
ポロポロと涙が流れていく。
次から次へと、目からは涙だ溢れた。


