-コンコン
「失礼します」
「…遅い…」
もうすぐ20時を指そうとしていた時、
やっと先生が病室に入ってきた。
「ごめん、ごめん。
で、何調べるの?」
「…なんでもいいでしょ」
「雪斗くんでしょ?」
「え…。どうして?」
そんなに私は分かりやすい?
そんなことを思っていたら、
先生はゆっくりと話し始めた。
「あのグループ、うちの看護師にも人気で、
変な噂とかも耳に入ってくんの」
そう言いながら、
先生は携帯を渡してくれた。
「俺も早く帰りたいから、10分だけ。
分かった?」
「…うん、ありがとう」
そう言うと、先生は病室を出て行った。

