人は誰のために生きるのか。










自分のため。













家族のため。











愛する人のため。










違う。







全部違う。






人は誰かのために生きるんじゃない。

自分のために生きるわけでもない。




ただ、この世界に存在した以上、
嫌でも生きていかなくてはいけない。





どんなに、






辛くて、





苦しくて、






悲しくても生きるしかない。






そして、死にたくても死ねないのは、
同じ世界に大切な人がいるからだと思う。







その人を悲しめたくないと思うから。





だから人は、
誰かのために生きているという
口実をつけているだけだ。






その口実があるだけで、
生きていけるから。










「…どうすれば…いいの……」












でも、その口実がなくなれば、
人には“死”しか考えられなくなる。