「雪斗!」
「大丈夫か?」
「何があった?」
気づけば僕は、宿舎まで帰ってきていた。
どうやって帰ってきたのかも、
何も覚えていない。
ただ、雪が深々と降る中、
雪乃からもらった手紙を握りしめて、
僕はここまで歩いてきた。
帰ると、
いつも一緒にいるメンバー達に声をかけられる。
そりゃそうだ。
僕は、
メンバーの前で一度も泣いたことがないのに、
泣きながら帰ってきたから。
泣いても泣いても、泣き止めない。
心の中に空いた穴を
どうやって埋めていけばいいのか、
今の僕には何も分からない。
だから、言葉もうまく出ない。

