それに、僕から、
まだ伝えなければいけないことがあった。
何も伝えられなかった。
悔やんでも悔やみきれない。
これじゃ、あの時と何も変わらない。
こんなことなら、
僕も死んでしまいたい。
これ以上、
大切な人がいなくなるのは、
辛い。
『雪斗。
強く、生きてね。
どこからでも見つけられるように、
輝いた人生を歩んでね。
母さんは、いつもそばにいるよ。
母さんは、
雪斗の一番の味方だからね』
死にたいと思ってしまった時、
いつもこうして、母さんの最後の言葉が蘇る。
だから僕は、死ねない。
それから、雪乃も言った。
私は生きたい、と。
だから僕は、
生きられなかった雪乃の分まで、
生きなきゃいけない。
死にたくても死ねない。
死んじゃいけない。
どんなに苦しくても、
どんなに辛くても、
僕は生きなきゃいけない。

