ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何も知らなかった。
何も。
いつも一人で泣いていたことも。
僕の世界を見ていたことも。
僕を…
好きだったことも。
そんな僕は、手紙を読み終えても、
ただ泣くことしかできなかった。
もう会えないと分かっていても、
何度でも会いたいと思ってしまう。
願ってしまう。
「…うぅ……うぅ…
…雪乃っ…
……会い…たい…」
神様がいるなら、
僕の一生の運を使って、
もう一度雪乃に会わせてほしい。
そう思っていたけど、雪乃が言う、
僕と出会うために運を使ったと言うのなら、
僕も神様に感謝する。
雪乃に出会えたことが、
何より嬉しかったから。
でも、
それでも雪乃を連れていくには早いよ。
雪乃は、
もっともっと生きるべきだ。
生きていて欲しかった。
僕と一緒に、この先を
何十年と。

