あなたの世界にいた私









そして、雪乃と初めて会った公園に来て、
いつものベンチに座った。
















「……雪…」











ふわふわと大粒の雪が空から落ちてくる。


















雪乃と初めて会った日も
こんな風に、雪が降っていた。

















だから、
また会えるんじゃないかって、















心のどこかで期待してしまう自分がいた。



















振り返っても、



















いくら時間が経っても、




















雪乃が現れることなんてないのに、
僕は公園から離れることができなかった。

















「……雪乃…」



















雪の降る夜の中、
僕が発した言葉は虚しく
静寂に飲み込まれるだけだった。
















視線を落とすと、
さっき先生から受け取った手紙が目に入る。






















読みたい。





















でも、これを読んでしまったら、
全てを受け入れるみたいで、





















それが怖くて、





















中々読むことができなかった。


















『雪乃ちゃんの言葉を受け止めてあげて』























それでも、
先生の発した言葉が頭から離れなくて、
震える手でそっと手紙を開いた。





















そこには、
僕が思っているよりも、
たくさんの文字が書かれていた。