「俺は、あの時、
雪乃と離れたことを後悔している。
ううん、
離れた後の自分の行動に後悔した。
あの時、
もっと雪乃に寄り添っていれば、
もっと連絡をとっていれば、
会いにいってれば、とか。
そうしていれば、
雪乃が一人で苦しまずに済んだのにって、
たくさん後悔した」
そう言って、
ゆっくんは握りしめている手に力を入れた。
だから、私も今出せる力で握り返した。
「だから、次会った時は、
もう雪乃を手放さないと決めていた。
…なのに、また、何もできなくて、…
……ごめん。
…医者なのに、
治してやれなくて…ごめん」
そう言って、ゆっくんは、
ボロボロと涙を流した。

