「雪乃ちゃん、おはよう」
そう言って、いつも通り、
変わらず先生が入ってきた。
でも、一つだけはいつもと違った。
優真先生の後に、見知らぬ白衣を着た
先生たちが3人ほど入ってきた。
そして、看護師もいつもの人と、
合わせて四人ほど入ってきた。
「体調は、大丈夫?」
「…大丈夫」
私がそういうと、先生はいつも通り、
私の手首に触れ脈を測り、
「うん、大丈夫そうだね」
と言って、微笑んだ。
「今日から、
治験薬で治療していくんだけど、
昨日も言ったけど、
上手くいくかもしれないし、
そうじゃないかもしれない」
「…うん…。
分かってるよ」