「…ゆっくん…。」 そう口にして目を開けると、 まだ、病室は薄暗かった。 そんな懐かしい夢を見てしまえば、 ゆっくんは今、どこで何をしてるのか。 それが気になってしかたなかった。 「会って、話したいな」 元気になって、会いに行こう。 どこにいるかは分からないけど、 生きてるだけで、 いつか会える日が来るんじゃないか。 そう思うだけで、心がポカポカした。