ーーーーーーーーーーーーー 雪乃の病室を出て、 病院の中庭のベンチに座った。 僕は、気づけば泣いていた。 雪乃の前では、 絶対に泣かないって約束したから。 でも、僕の涙腺は、 自分の思ってる何倍も緩かった。 周りには、 小さい子から年配の方まで、 たくさんの人がいた。 それでも、構わず、 声をあげて泣いてしまった。 抑えることができなかった。