「...............じゃあ、なんでリビングなの?」
前は、簡単に部屋に入れてくれたのに......
毎日のように、部屋に入れてくれたのに......
.....................なんで?なんでなの?
自分の気持ちのまま言葉をぶつけた。
すると、愁くんは..................
「梨里を、」
「.........私を、?」
まるでオウム返しのように問いかければ。
愁くんは、少しだけ微笑んで。
「困らせたくないから、」
そう言って、
私の頭をポンポンッと、撫でた。
.....................久しぶりに撫でられた気がする。



