「わかりませんって、咲、考える気もうないだろ」 「はい、先生。咲はもう頭が動きません」 そう言ったとき、 ――コンコンコン。 軽いノックの音が聞こえた。 そして、上品でセレブ感が漂うマダムとママが形容したように、今日も上品すぎる王子颯斗のママがお菓子と飲み物を運んできてくれた。