「ま、そういうバイト契約だったけど。でも、王子颯斗の方が頭がいいじゃん。咲が教えることなんかなにもないよ」 「そうはいかないだな。咲先生。いろいろ俺に教えてよ」 しゃがんだ王子颯斗は、咲の顔をのぞきこんだ。 「ち、近い。だから、距離が近いんだって」 へたりこんでいた床から顔をあげて、体を起こす。 「じゃあ咲先生。これから俺の部屋に教えに来てよ」 「咲先生!?」