「はい、お疲れさん」 と、王子颯斗があたしの頬に何かをつけた。 「冷たっ」 と大きめの声をあげる。 王子颯斗の笑い声が聞こえた。 「ははっ、面白い顔ー」 「うっさいなぁ。っていうか、今日のあれはなに? お姫様抱っことか、家のカギとか。あんなことをしなくてもよくない?」