手を開くのが、ものすごーく怖い。 でもみんなに見つめられている状況で、手を開かなくちゃいけない。 チラッと王子颯斗を見たら、ニヤッと、部屋で見たときのような甘くて色気たっぷりの、それでいて妖しげな笑みにぶつかった。 それは誰にもわからないくらいの笑みだったけど、あたしにはわかった。 これもあれの一環ね。 咲が王子颯斗に興味がないから、意地悪をしているんだよね。 でたよ、悪魔な王子。