「へぇ、そっちの子そのこちゃんって言うんだぁ。可愛い名前じゃん」 不良っぽ人は勘違いしたようで、玲菜ちゃんのことを“そのこちゃん”と呼んだ。 「じゃキミは? 名前なんて言うの?」 「い、言わない」 「いいじゃん、名前くらい教えてくれたって。それに、学校の中案内してよ。ねぇ」 振り払おうとしても、男子は手を離してくれない。