「それはないんじゃない? もし武蔵が4月からこの学校の生徒でも、俺は咲を譲る気も武蔵に負ける気もしないしね」
颯斗はいつもの氷の王子じゃなくて、めちゃくちゃ熱い王子になって、むぅちゃんに言った。
こんな颯斗は学校では見たことがない。
「むぅちゃん、ごめんね。咲、颯斗と付き合ってて。でもむぅちゃんにはどうしても言えなくて」
「そっか。じゃあ、仕方がないな。俺が咲を好きなのは本当だけど、これからもずっと好きなままだと思うけど、颯斗に先を越されたんじゃ仕方がない。こんなことなら、幼稚園のときから告っていればよかったな。でも、今そんなことを言っても遅いしな。咲、これからも仲のいい幼なじみってことでよろしく」

