「それは……」 いると言っていいのか、悪いのか。 学園中に内緒にいていることを、むぅちゃんにだけ打ち明けていいのか、咲は迷った。 「もしかして、花火大会のときに一緒にいた男? っていうか、あれ、颯斗だよね?」 「あー、王子くんね。むぅちゃんと会ったように、偶然会ったの。お互い友達とはぐれちゃって、仕方ないから一緒に見ようか的な流れになって」 「ふーん、本当?」