そう言って颯斗はぷいっと横を向いた。


「俺の咲があいつにとられる」


「そんなわけないって。あ、花火始まったよ。一緒に見ようよ」


ぷいっと横を向いた颯斗の服をゆさぶる。


その瞬間、くいっと抱き寄せられて、キレイな花火がドーンと上がる中、咲は颯斗にキスされた。


「忘れるなよ、咲。お前は俺のなんだから」


そう言って颯斗は、何回も咲にキスをした。