「咲、こんなに可愛いから、変な男にからまれるといけないし」 そう言って、家から花火大会会場に向かうまで手をつないでくれる。 「まぁ、その前に。咲、迷子になるといけないし」 そう言って、クスッと目を細めて笑う。 「アナウンスでさ。王子颯斗さまー、王子颯斗さまー。ピンクの浴衣を着た15歳になられる水野咲さまがお待ちですー。近くの係員にお申し付けください。なんて言われたら、恥ずかしすぎるし」 なんてことをクスクス笑いながら言う。