「にゃーん」


それでもだいふくがこっちにこいというように鳴いている。


「しょうがないなぁ、だいふくは。どこに行きたいの?」


座っていたソファから立ち上がって、咲はだいふくの後をついていく。


だいふくは階段を下りて、廊下を歩いて、それからお風呂の前で「にゃーん」と鳴いた。


「そっか、だいふくお風呂に入りたかったの?」


だいふくはお風呂が大好き。