「にゃー」 と鳴いて、だいふくがどこかに行こうとした。 「だいふくー、今颯斗の部屋に行っても無駄だよー。亜湖ちゃんと一緒にいるから、だいふく相手にもされないよー。颯斗に遊んでもらえないよー」 「にゃー」 だいふくがこっちにこいというような鳴き声をして、咲を振り返っている。 「ん? どこかに行きたいの? でも何度でも言うようだけど颯斗の部屋はダメだからね。亜湖ちゃん、だいふくのこと苦手みたいだし」