「なーんだ。てっきり見てくかと思ったのに。ざーんねん」 そう言って、王子颯斗はあごをちょっとだけクイッとあげた。 “ざーんねん”ってなに!? 制服のシャツ姿の王子颯斗に問いかける。 「てかあんた。女嫌いじゃなかったの? キャラが変わりすぎなんだけど」 「べつに、嫌いじゃないよ。ただ面倒くさいだけ」