「やだー、亜湖。お兄ちゃまと映画に行きたい」 両手を広げて、とうせんぼの格好をしている。 「まぁ、そう言わずに。だいふくは優しいから、誰とでもすぐに仲良しになれるんだよー。亜湖もだいふくと遊ぼうよ」 そう言って、颯斗はだいふくを亜湖ちゃんに渡そうとした。 でもだいふくは、亜湖ちゃんに向かって「んに”ゃー」とちょっと鋭い声を出した。 それから颯斗にべったりとしがみついた。 あれ? だいふく、どうしたのかな? あんな声を出して。