期末テストが無事に終わった。


今回は颯斗と勉強したから、というか、一方的に教えてもらったから、ちょっとは順位が上がったかな。


そう期待していた成績は、上の上くらいになった。


「やったー」


と喜ぶ咲と、こんなの当然という顔をする1位の颯斗。


「ねー、今回も成績を親に見せないの? 見せたら、咲の評価が上がるんだけど。そうしたら、引き続き颯斗の家庭教師ができるじゃん」