「秘密だって言っただろ?」 「え?」 「同居はふたりだけの秘密だって言っただろ? そんなのみんなの前で言いたくないし。俺と咲だけの秘密にしておきたかったんだよ。咲との秘密とか、俺と咲しか知らないこととか、そういうのが欲しかったから」 「えっと、颯斗?」 「だーかーら。家庭教師とかバイトなんか、ただの理由だったんだよ。同居とか咲の近くにいたかったからなんだよ。いっとくけど、俺の方が先に好きになったんだから」 そう言って、颯斗はだいふくを下におろした。