「ねぇ、颯斗。咲に物理を教えてよ」 バイトのことなんかすっかり忘れて、颯斗に頼んだ。 「ダメ。今、だいふくと遊んでるから」 くぅ、こんにゃろ。 その気持ちがだいふくになのか颯斗になのかわからなかったけど、咲は颯斗からだいふくをとりあげた。 「なにするんだよ」 唇を尖らせて不服そうな顔をする颯斗に、だいふくをぐにょーんと顔の前まであげて咲は言った。