「っ、今日はじゃないでしょ。今日もでしょ。数学で昨日咲がぼろぼろになったの知ってるくせに」
「知ってるよ。知ってるけど。勝手に先輩と付き合うような悪い子にはお仕置きしないと」
「お仕置きって……。何度も言うようだけど、咲は颯斗のものじゃないから」
「ふーん。その強がりがいつまで続くかな」
ふんっと鼻で笑って、颯斗は廊下をスタスタ歩き出した。
「制服のままでいいから、早く俺の部屋に来いよ」
その言葉につい彼カノを想像して、咲は玄関で真っ赤になった。
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