ムカムカ怒って、
視線を合わせるように、宇髄くんを見ると。



宇髄くんは、凄く真剣な顔をして。



「最低で結構。でも、ほんとのことだから。
俺は、緒池にずっとおちてた、」



いつもは、
〝緒池ちゃん〟ってなのに呼び捨てをして。



宇髄くんの真っ直ぐな言葉に。



──────ドクン



と、柄にもなく心臓が跳ねた。



その跳ねる心臓が、静まる前に。



「俺は、緒池が好きだから、
俺と付き合うこと考えてみて。
無理なら、友達からでもいいからっ、」



切羽詰まったような、
宇髄くんの言葉が私の耳に届いて。



「..................っ、と、友達、からなら、」



断れば良かったのに、〝友達〟からなんて。



言ってしまった、
今日の私は、なんか変だ.....................っ。