桃くんの言葉を聞いた私は。



「っ、ぅ、も、桃くん、」



泣きそうになりながら、
ためらいながら、ゆっくり桃くんを呼んだ。



「ん。つぼみ」



優しく私の名前を呼ぶ桃くんの声が好き。



桃くんといると、
いつも、落ち着くし、安心する。



私は3月生まれ、桃くんは4月生まれ。



私は不器用で、桃くんは天才。



私は夢がなくて、桃くんは夢がある。



何もかも正反対だけど。



でも...........................



私だって、〝桃くんだけは、特別〟



桃くんには、直接言えないけど。



いつも、そう思ってるよ..................っ。