「黎?」 「あ、いや。大丈夫か?気分はどうだ?」 「大丈夫よ。黎?もしかして……」 「何だ?」 「子供、前は欲しいって言ってたでしょ?今は違ったの?」 黎は百合に核心へ攻め込まれて、一瞬返事が遅れた。 「いや。そんなわけないだろ。嬉しいよ。突然で驚いたけど……」 「黎。嘘はやめてね。あんまり嬉しそうじゃないもの。私だって少しは黎のことわかるのよ」 黎はびくりと動いた。そして、百合を抱きしめた。