雨宮がアリスの元から消えて、三週間が経過



アリスはまるで、ねじをまく気力を失っていた



ワイングラス片手に



バスローブで夢のカケラを飲み干した



知っていたわ



アリスは呟く



夢は覚めるものだって



甘く切ない幾度もの夜も



熱く激しいステージも



雨宮が熱源なの



アリスはシャンパンを空けて、雨宮の所有するホテル中にまいた



シュワシュワと溶けてしまえばいい




心さえも