小羽ちゃんの眠っている診察室でカルテの整理と論文を読んでいた。

この論文難しいなぁ…

「っん…ハァハァ…ハァ…ハァハァハァ」

この音、小羽ちゃん?

ー過呼吸かな

「小羽ちゃん〜聞こえるかな?息苦しいね、一緒に深呼吸しようね〜」

「ハァハァ…こう…ハァハァハァハァのハァハァハァハァせんせハァハァハァハァハァハァ…」

怯えてる…、でも俺のことわかっているのが不覚にも嬉しいって感じた。

「そうだよ〜、苦しくなっちゃうから深呼吸しようね〜」

「ハァハァハァハァ…スゥーハァハァハァハァハァ…スゥーハァハァ」

少しずつだけど呼吸が落ち着いてきている。

「そーそー上手だよ。もう少し続けようね。」

「ハァハァ…スゥー…ハァ…スゥー…も、大丈夫…です。」

呼吸は落ち着いたけど顔が晴れない。きっと申し訳なくおもっているんだろうな。

「よくできました!大丈夫だよ、先生迷惑とか思ってないからね。よしよし、怖かったね。」

自分が小児科医だからか言葉遣いがたまにおかしくなる。ま、いっか。

「ヒック…グスン…ヒック」

泣いちゃった。きっと葛藤しているのかな。
あまり体力ない状態だから泣いてほしくないけどきっと溜め込んじゃうかな?

「よしよし。怖かったね、好きなだけ泣いてごらん。きっと気持ち晴れるからね。」