15歳差の愛してる.

ジュワジュワって
チーズが口の中で
とろけてく様な美味しさ!

「ん~!本当に美味しい!」

「さくらちゃん?
俺やってハンバーグ位
作れんねんで?」

「へえ~」

ワザと興味なさそうにした

本当は店長の料理作ってる姿
超大好きなんだよ?

ハンバーグなんて作ったら
超かっこいいんだろうなあ

ってのが私の本音。

言わないけどね、

そんなこと言ったら私
絶対顔が真っ赤になっちゃうから

そんな私の気持ちを知らない店長は
子供みたいに意地を張っていた
「信じてないやろ~?
ほんならチーズハンバーグ今度作ってあげるわ!」

「楽しみにしてます!」

本当だよ?

約束だからね?

店長のチーズハンバーグ楽しみにしてるからね?





……う~ん…


「何見よっか?」

「何見ましょうか?」

私店長と映画に行ける、
ってだけで
舞い上がって
何の映画を見るとか
何が上映されてるのかとか
全然把握してなかったよ、


今上映されてる映画


全部微妙だな


「コレ見ます?」

私が指差したのは

ホラー系。

殺した自分の子供の霊が
主人公の女の人を
追い詰めて行くって内容

よくCMで流れてるっけな?


「俺ホラー嫌や、こわい」

店長の声じゃないみたいな
細い声

「…プッ」

「さくらちゃん
今笑ったやろ!?」

「だって~!」

面白過ぎだよ!

あんな女の子みたいな声で
ホラー怖い
なんて店長に言われたら
誰でも笑うって!

「ホラーは嫌やねん!
怖い~」

店長は私のツボを掴んだのか
ワザと女の子みたいに
私にしがみついた