15歳差の愛してる.

15分位走って
店長の車は
お店の前で
止まった



「ここかなり美味いんだよ」



ファミレスみたいな所に
行くのかと
思ってたけど違った

お店の名前は
ローマ字でよく
読めなかったけど
看板のメニューは
結構高かった


車から降りて
店に向かう店長の後ろを
ちょこちょこ着いて行く私を
見兼ねた店長は

さりげなく私に
歩調を合わせてくれた


「店長…高くないですか?」


「高いかもしれへんなー、
なんつって!
大丈夫だよ!
美味いんだもん」


店長は子供みたいに笑った


全体的に
白でまとめられた店内

高い天井からは
キラキラで大きなシャンデリアが
吊り下がっていた


私は

レギュラーハンバーグ(ライス付き) \1500
これでも
1番安いのにした、

店長は

チーズハンバーグ(ライス付き)\1800

にした



待ってる間
ちょっとだけ
店長の子供の
廉君の話しを
聞きいたりした

家族の話しをする店長の顔は
やっぱりニコニコ笑顔で
幸せそうだった



「お待たせいたしました~」

明るい店員さんの声で
一旦話を中断した


―――ジュー

美味しそうな臭い、


―――パクッ

んっ
んんっっ


「おいしーー!!!」

私のデカい声に
周りのお客さん達が
一斉にこっちを見た

「あ…すいません」

小さい声で謝った

いやあ
ハズかし~


前で店長は
可笑しそうに
笑っていた


「美味しいよね
一口ちょーだい」


口を開けて
私から貰えるのを
待つ店長


本当…可愛いなあ。


「ハイッ、」

一口サイズに切った
ハンバーグを
店長の口に入れてあげた


「んっ!
うまいなあ
俺のもあげるね~!
ア~ン」


今度は店長から
ハンバーグを貰った

「おっ!
美味し~!」