世界かが一変した。まるで色彩さえ失われてしまったかのようだった。
夏海が月に行く・・・?
初めは何かの冗談だと思った。いや、そう思いたかった。
「なんでだよ?夏海の家は別に普通のだろ?」
「それがね、夏海のお父さんは会社を経営してるんだ。とは言ってもそんな大企業とかじゃなくてね。
だから最近の不況でどうしてもお金が必要だったんだ・・・そんな折に、夏結構なお金持ちの夏海のおじいちゃんが資金援助を申し出てくれたんだって。
でも夏海のお父さんとその父にあたるおじいちゃんは夏海のお父さんとお母さんの結婚をめぐって不仲になっててね・・・おじいちゃんは息子がなんの格式もない家の娘の夏海のお母さんと結婚するのが許せなかったみたいでね。
だから今回の援助にも条件があったの。
それが夏海を月に住まわせること。
結婚は認めてなくても、やっぱり自分の孫は可愛いらしく、夏海は本当にお気に入りだったみたい。
生活が苦しい息子夫婦の下ではなく、自分がきちんとした環境で育てたいっていってね。
それで夏海は月の方の大学を受けるよう言われてたみたいで、行きたくないけど、家の為だから仕方ないのかってずっと悩んでたみたい・・・
初めは夏海の両親も反対してくれてたらしいんだけど、だんだんそれが夏海の為だって思えてきたんだって・・・でも夏海は地球に残ってこのままの生活したいってずっと思ってると思う・・・」
至福の時は終わりの告げ、世界は喪失感に飲み込まれようとしている。
なんで俺に相談してくれなかったんだよ・・・?
夏海が月に行く・・・?
初めは何かの冗談だと思った。いや、そう思いたかった。
「なんでだよ?夏海の家は別に普通のだろ?」
「それがね、夏海のお父さんは会社を経営してるんだ。とは言ってもそんな大企業とかじゃなくてね。
だから最近の不況でどうしてもお金が必要だったんだ・・・そんな折に、夏結構なお金持ちの夏海のおじいちゃんが資金援助を申し出てくれたんだって。
でも夏海のお父さんとその父にあたるおじいちゃんは夏海のお父さんとお母さんの結婚をめぐって不仲になっててね・・・おじいちゃんは息子がなんの格式もない家の娘の夏海のお母さんと結婚するのが許せなかったみたいでね。
だから今回の援助にも条件があったの。
それが夏海を月に住まわせること。
結婚は認めてなくても、やっぱり自分の孫は可愛いらしく、夏海は本当にお気に入りだったみたい。
生活が苦しい息子夫婦の下ではなく、自分がきちんとした環境で育てたいっていってね。
それで夏海は月の方の大学を受けるよう言われてたみたいで、行きたくないけど、家の為だから仕方ないのかってずっと悩んでたみたい・・・
初めは夏海の両親も反対してくれてたらしいんだけど、だんだんそれが夏海の為だって思えてきたんだって・・・でも夏海は地球に残ってこのままの生活したいってずっと思ってると思う・・・」
至福の時は終わりの告げ、世界は喪失感に飲み込まれようとしている。
なんで俺に相談してくれなかったんだよ・・・?


