花村くんが眠るのは




目が合っただけで胸がきゅんとなって。それから少し遅れて花村くんの言葉の意味を考え始める。



「……えっと」

「どうしてだと思う?」



どうしてだと思う、って。いちばん後ろの席だから、以外にその席に何か特別な価値があるのだろうか。



「えーっと……」



私が考えているあいだ、花村くんは日誌を書く手を止めて、ずっとこっちを見ている。

は、恥ずかしい。あっという間に胸が熱くなって、いっぱいになってしまう。


「どうしてだろうね」と、微かに笑いながら瞳の中を覗き込まれて。自分のことなのに、なんだろう、変なの。



ていうかそんなに見られたら、考えられない……。