「アマリーは悪くないの、私が急に声をかけてしまったから彼女びっくりしてしまって。だからローサ、お願いだから怒らないであげて」

 皆に着替えを手伝ってもらいながら、私は必死に言う。

「……」

 しかしローサも他の子たちも、沈痛な面持ちで手だけを動かしていて答えてはくれない。
 メリーがソファの端っこで突然戻ってきた私たちを不安そうに見つめている。

「……ねぇ、まさか、罰とかないよね?」

 恐る恐る、半分冗談のつもりで口にする。
 すると、ローサがやっと答えてくれた。

「コハル様や陛下がお怪我をされていたら罰は免れなかったでしょう」
「! じゃあ、」
「ですが、その可能性は十分にございました」
「……っ」
「アマリーの処分はセレスト様がお決めになるかと思います。残念ながら、わたくしには何も出来ません」
「そんな……」

 アマリーの先ほど見せてくれた嬉しそうな笑顔を思い浮かべながら、私は愕然とした。