「ちょっと待ってリュー!」
「こらーー! コハルさまはもっと丁寧に扱え―! このクソ竜帝ーーーー!」
メリーの怒鳴り声が聞こえる。
「お待ちくださいメリー様! わたくしも連れて行ってください!」
ローサの慌てた声も聞こえる。
「おーい! アタシらも連れてってくれよ竜帝さんよーー!」
「コハルーー!」
ブランカとティーアの困ったような声も聞こえてきて。
「ほら! もう一度竜の姿になってみんなを送ってあげましょう、リュ……んっ」
名を呼ぼうとして、その口を塞がれてしまった。
それはちゅっと音を立ててすぐに離れて。
「愛している。コハル」
優しく熱を持った金の瞳に見つめられて、その中に自分が映っていることに幸せを感じた。
彼の頬を両手で挟んで、自分から唇を重ねる。
「私もです。リュー。愛しています」
やっと。
やっと言えた。
心からその言葉を口に出来たことに、幸せを感じた。
そして、私たちは一番星が煌めきはじめた空の下で少し長めのキスをした。



