再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。


「勿体ないお言葉。竜騎士ローサ、この命尽きるまでコハル様をお守りいたします」

 命とか重いんだけどなぁと苦笑しつつ、そんなふたりを見てほっとしていると。

「そういえば、さっきの魔王の話だけど」
「え?」

 いつの間にか私の傍らにいたカネラ王子が言った。

「聖と魔が合わさるとなんか凄いって話」
「あぁ、はい」
「ってことはさ、俺と聖女サマの子供も凄い力を持つかもってこと?」
「は?」

 思わず間の抜けた声が漏れてしまった。

「貴様、今何と言った?」

 そんな頗る低音が聞こえて、カネラ王子の顔がさーっと青ざめていく。
 彼の背後にゆらりと立ったリューがもう一度訊いた。

「貴様とコハルが、なんだって?」
「な、なんでもございません!」

 そう叫んでカネラ王子は逃げるようにその場から飛び去ってしまった。
 それを鋭い目で追いながら、リューが鼻息荒く言う。

「まったく、どいつもこいつも油断も隙もない。コハル、やはりあの王子は」
「ねぇ、リュー」

 彼の言葉を遮って、私は言う。