再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。


「リュー、聞いて」

 瞬間、ぴたりとリューの動きが止まるのがわかった。
 私はひとつ深呼吸してから、優しく語りかける。

「ごめんなさい。いつもいつも不安にさせて」

 彼の本当の心に届くように。

「リューはずっと私を待っていてくれたのに、本当にごめんなさい」

 祈るような気持ちで私は続ける。

「もう大丈夫。私はずっとここにいる。リューの傍にずっといる。もうどこにも行かないから」

 リューが苦しそうな唸り声を上げている。
 それはまるで泣いているようにも聞こえて。

「だから戻ってきて。お願い、リュー!」

 先ほどと同じように、私の身体が淡く輝き出していた。