「――あ、朝からこういうのは禁止ですってば!」
「朝からコハルが可愛いことをするからだろう」
「はぁ?」

 意味がわからない!

(というか、やっぱりこういう甘々なのは慣れそうにない~!)

 でもそこで急に彼の顔が真剣なものに変わる。

「それよりコハル、身体は平気か?」
「え?」
「昨夜、無理をさせたろう」
「……っ!」

 腰のあたりを優しく撫ぜられてぞくりと甘い痺れが走る。
 瞬時に昨夜のことがまざまざと思い出されて顔が真っ赤になるのがわかった。

「も、もう全然大丈夫です!」
「ならいいが……いや、やはり今日はコハルは休んだ方がいい。セレストにも伝えておく」

 本気で言っている様子のリューに私は慌てる。

「いやいやいや、ほんと大丈夫なので! そこまでヤワじゃないです! なのでいつも通りでお願いします!」

 そこまで心配をされると逆に恥ずかしい。
 それに、何をどう伝えるつもりなのかわからないけれどあの察しの良さそうなセレストさんに下手なことを言うのは本気でやめて欲しかった。

「……そうか?」
「はい! それと、今日はリューにお願いしたいことがあって」
「お願い?」