レオンハルトがコルネリアに想いを告げてから数日が経過した。
 体力の低下が心配されたコルネリアは、最初こそ固形物もないスープのみの食事と水しか飲めなかったが、徐々に柔らかく煮た野菜や果物を口にできるまでに回復していた。
 幸いにも彼女がヴァイス公爵家に来たすぐの数日以外は高熱になることもなく、身体も起こして歩き回れるようにまでなっている。

「コルネリア様、体調が落ち着かれてよかったですね」
「皆さんのおかげです、ありがとうございます」

 この家に来てから世話をしていたメイドであるテレーゼが、コルネリアの食べた後の食器をワゴンに乗せながら言う。