【Web版】聖女の力を失った私が、愛されてもいいんですか?

 だって、こんな公爵で何不自由なく、そして見目麗しい方が自分を選んで妻にするなど、何か気が狂ったのではないだろうかとさえ思う。
 しかしその後に続いた言葉は彼女にとっても意外な言葉だった。

「好きなのかもしれない、君のことが」
「え?」
「君がなんだか気になって、そう、本能的に求めてしまう。そんな存在だから。だから、僕は君を引き取って妻にした」