禁忌とされている黒魔術を扱うこと、そして黒魔術師と関わることは、この国でも隣国でも法に触れる。

(そんな……じゃあ、クリスティーナ様は……!)

 もしその噂が本当だとすれば、王女であり第二王子に嫁ぐクリスティーナの身が危なく、そして彼女が何かしらの事件に巻き込まれる可能性が高い。

「助かりました。この件は私が預からせていただきます」
「ええ、まずは公爵夫人のお耳と思いまして」

 コルネリアは丁寧にヒュートン侯爵夫人と別れを済ませると、急いでヴァイス邸へと戻る。

(急いでレオンハルト様に知らせないとっ!!)


 国を巻き込む大事件が、コルネリアたちに襲い掛かろうとしていた──