その瞬間コルネリアの身体が翼が生えたようにふわりと浮き上がり、柔らかい光に包まれていく。
 光は闇を覆い尽くしてそのまま消滅した……。



 ──気づくとコルネリアは再びレオンハルトの腕の中にいた。

「レオンハルト……様……?」
「コルネリア」

 彼の身体にあった禍々しい跡はなくなり、呪いの気配もすっかり消えていた。
 コルネリアは呪いの消滅に成功したことを悟り、レオンハルトの首元に腕を巻き付けて抱き着く。

「レオンハルト様っ!!!」
「ふふ、ただいま。そして……」


 ──おかえり、コルネリア。